ラスト出勤まであと一ヶ月。
有給なども間に挟むから、実際に出勤するのはあと15日位。
嫌な場所だけど居場所がなくなるのはなんか怖いなとか、会社への恨みつらみ、お世話になった人への感謝の気持ち、ムカつく人の事などや、いろんな感情がわいてくる。
けど、会社を辞める実感がない。
本当に?本当に辞めちゃうの私という感じ。
キツくあたるくせに意地でも手放さないといった上席に当たったこともあるけど、本当に自分を縛っていたのは自分なのだとつくづく思う。
会社は必ず辞められる。
ものを山ほど捨てて、生きづらくなってる要因を切除して、ようやく手に入る0のステージ。本能的な拒否反応はすごいけど、早期退職をした22歳で立ちたかった場所に30歳を過ぎてようやく立つことができた。
体からの大きなNO!という声を受止めて、会社に所属しないでお金を得るサイクルを作ることに躍起になって、あいた時間をどう過ごすかははっきり決まっていなかったりする。
人生のボーナスステージとか、療養期間とか言葉を変えても不安。お金もどうにかなりそうだし、1年後に転職エージェントからまた声はかかりそうだけどそれでも不安。
それは、私が今の生き方しか知らないからだと思う。知らないから怖いのは当たり前。知らないから、一歩踏み出せないのは当たり前。
それなら、見に行こう。
思いつくまま、憧れる生き方の人に会いに行ってみよう。ワークショップでも、トークショーでも、話しかけられなくても、そう生きている人の動く姿を生で見てみたい。
そんな事をぼんやり思っている。
捨てて捨てて捨てまくって気がついたのは、大事なのは自分の幸せを知っている事と、勇気が必要なのだという事。
幸せのルートはかつては決まっていた。
良い大学に入り、良い企業に就職して、20代のうちに結婚して、子供を産んで、子供も良い大学に入り…。
その生き方しか知らない世代が、こうしなさいというのも仕方ない。そんな生き方しか知らないから、それ以外の生き方は不安。
家を買って、家電を買って、ブランドものを持って、大金叩いて海外旅行のツアーにいって…。
かつては、持てば持つほど良いし、ステータスはあればあるほど良い。人に見せるための幸せのようにも感じる。幸せのステータスを手に入れて手放さないようにするのも大変。
けど、今はそんな生き方をしろなんて言ってくる人はそうはいない。けど、こういう生き方をしないといけないってどこかで思ってしまうのは何でだろう。
知らないから不安。
不安だから勝手に自分の生き方を制限してしまう。
勇気がないから、違うと思っても行動できない。
気がつくのに随分と時間がかかってしまった。
20代できがつけたらなあなんてなんども思ったけど、30代でしかもとっても身軽な状態で気がつけたのはラッキーだと思うようになった。
でもきっと、40代でも、50代でも、60代でも70代でも気がついた時から、ラッキー。
次は、空っぽに彩りを加えていく番だけど、さてどうしようか?
0のステージに戻したは良いものの、私の幸せの地図は真っ白で、本当にどうしよう。
これまであまりにも狭い世界で自分は不幸だと思って過ごし、それをこの世の全てだと思っていた節があるということ。
そして落ちたら死ぬ、ステータスをつかめなかったら死ぬゲームだと思っていたこと。
これは、間違いだった。
会社と家の往復の狭い狭い世界。
地球の上からみたらチリのような小さな世界。
チリのような狭い世界で勝手に絶望するのはもったいない。
まずはいろんな場所に自分で足を運んでみようと思った。
世界どころか日本のほとんどの都道府県にも足を運んだことがないのに、勝手に東京は…とか日本は生き辛いとか言ってたけど、本当にそうなのかな〜。
自分の目で確かめてみたいと思った。
生き辛い世界を作り出してしまったのは自分自身で、そうではない世界を知ることで違う選択ができる気がしている。
世界一周は無理でも47都道府県制覇くらいならできるだろう。
旅して、人と話して、できれば旅先で仕事する。
仕事すれば必ず誰かと繋がれる。ホリエモンから学んだこと。
楽しく幸せに生きるチャンスもヒントもたくさんあふれていたはずなのに、自分がこの世界は生き辛くていやな人たちばかりと思っていたから、そんな世界を自分でつくってしまっていたんだとろうな。
とりあえず、次の居場所探しの為に健康を取り戻し、旅をして、人と話して、それから居場所探しをしよう。
引っ越しはしたいけど、変わりたくないというか仮住まいのためにお金を使いたくないという気持ちが湧いてきた。
数十万あれば、海外に行けてしまう!
もし、これぞという居場所が見つからなければ、スーツ着て、また転職活動をしよう。
応募書類を工夫すれば、以外と突破できることは分かったし!
なんでもやってみるものだ。
そして、この世界はきっと、そんなに悪くないところなんだろうなと思い始めている。